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シングルマザーの手当は年収でいくら違う?実家暮らしの時や計算方法は?

シングルマザー手当

シングルマザーの強い味方児童扶養手当。ありがたい手当ですが仕事で給与が上がると、手当の金額が減ってしまうため、どのくらいまでの年収なら全額もらえるのかな?給与がいい仕事につけそうな場合、いくら減ってしまうのか?など気になりますよね。

 

そして離婚しても当分の間、実家暮らしができる場合、この手当はどうなるのでしょうか?ずっと実家で面倒をみて貰うのではなくて、資格を取る間や引っ越しの資金を貯めるまで、仕事をみつけるまでの間だけお願いして居させて貰う人もいると思うので貰えるのか気になりますね。

この児童扶養手当、年収が増えた時や実家で暮らすときはどうなるのか?受給額の計算方法や減額されるターニングポイントが解ると、収入に対して貰える手当額の目安が解り何を優先するか?の計画を立てていきやすくなりますよ。

シングルマザーの手当は年収でいくら減額される?

シングルマザー手当

私もかなり助けられたシングルマザーの強い味方である収入源の1つ児童扶養手当。1年に4,8,12月の3回だけの入金ですがかなり有り難い手当の1つです。これに15歳までの子供は児童手当もプラスされますよ。

ちょうど振込時期の4月、8月、12月って新学期や夏休み、クリスマスやお正月でいつもより出費が多くなるので助かるんですよね。そんな時に振込されるこの児童扶養手当ですが、年収で貰える額が変わるので、どのくらいで減額されるのか覚えておいて損はありません。

 

それを知っていると自分の給与と児童扶養手当の金額を計算して、もうちょっと給与の高い所に変わった方がいいなとか、掛け持ちにしておこうかな、まだ子供との時間を大切にしたい時期だからこのままでいようなど、状況に合わせて収入計算していけます。

児童扶養手当の金額は?

 

児童扶養手当の金額は子供の数と年収で変わりますが、満額の場合は下記になります。1部支給は所得によって10円単位で減額されていき、ある金額を超えると支給停止となります。

  • 子供1人の場合・・42,330円 (一部支給:42,320円~9,990円 所得に応じて変動)
  • 子供2人の場合・・10,000円 (一部支給:9,990円から5,000円)
  • 子供3人以降・・・ 6,000円ずつ加算 ( 一部支給:5,990円から3,000円)

満額だと子供1人なら42,300円、子供2人なら52,330円、3人なら58,330円です。貰えるだけ幸せなのですが、この手当って子どもが増えると逆にしんどいなぁとずっと思っていました。
2人目も1人分の最低半分は必要なんだけどな・・と何度思ったことか。

 

また児童扶養手当は年3回に別けて4ヶ月分が振込されますが、全額だとこの金額です。

  • 子供1人なら169,320円
  • 子供2人なら209,320円
  • 子供3人なら233,320円

毎月自分の給与でなんとか生活ができていれば、ボーナスの様な気分になれます。これをなるべく使わずに置いておくと将来子どもが大きくなった時に助かることが多いですよ。

 

私はこの中から春は使わず貯めて夏は夏休みがあるので安い金額で旅行、冬はクリスマスプレゼントとお年玉などのお正月に少し使い残りは貯金していました。子どもが高校生くらいからどんどん出費が増えるので、それまでは出来るだけ貯金していると安心です。

お金が一気に掛かってくる18歳になると手当は終わってしまいますが、ここからが大学にいくとなると本当に大変になります。

 

ではこの児童扶養手当の金額、給与がどの時点で全額から減らされていくのでしょうか?それを知っておけばお金が掛かってくる頃を目安に手当を当てにするより、自分の収入をどう増やすか?を考えていけるのでいいですよ。


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児童扶養手当の減額ターニングポイントは?

児童扶養手当が減額されていく金額のターニングポイントですが、年収が130万円を超えた時点で減額が始まり、手取りだと年収に0.8を掛けたものが大まかな目安になるため、130✕0.8÷12ヶ月で毎月86,666円くらいが全額貰える手取りラインになります。

これは子どもが2人でも3人でも同じ金額です。

 

でもね・・子供1人でも3人でも全額貰える毎月の手取り86,666円が最低ラインって少なっつ!!これで生活できるの??って金額ですよね。こんな金額から減らしていかないで欲しい・・と思ってしまいます。逆に知ってしまうと悲しいですね・・。

さらにここから年収が約10万増えるごとに約1,100円が減らされていき、年収290万(手取19万くらい)で約半分の22,000円の支給額になります。(1人の場合)

 

そして受給停止になる年収金額は約399万円。先程と同じように大まかな計算で、手取26万6000円くらい給与があると、児童扶養手当は受給できなくなってしまうんですね。

 

これは大体の目安なので計算方法をのせておきますね。1人1人子供の年齢や控除の状況が違うので、一概にこの金額とはいえないからです。控除などが多いともっと年収が増えても貰える金額が高くなりますよ。


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児童扶養手当の計算方法

シングルマザー手当年収

児童扶養手当を計算するには、まず所得額をださないといけません。所得額とは給与から雇用保険などが引かれた後の手取り額(実際振込される金額)✕12ヶ月分のこと。

ここから更に養育費がある場合は1年間の合計額の8割を足して、一律8万と35万を足した43万を引いた額が、児童扶養手当の所得額になります。

控除額は子供に障害がある、自分が学生の場合、親が高齢で同居の場合は更に控除ができ、収入が高くても受給額の減額もゆるやかになります。

 

ちなみに計算は前年に貰った給与分を使いますよ。今年のものだと1年間の合計が出せないからです。所得額を出す計算式はこちら。

児童扶養手当の所得額=毎月の手取額✕12ヶ月分+養育費の8割額-8万-35万-α(他の控除額があるとき)

上記の計算で出た所得額を更に計算しやっと受給額が決まります。所得額には受給範囲があり額に応じて10円単位で減額されていきます。1人だと所得額57万までなら全額、57万から230万までの間は一部減額支給、230万以上は支給してくれません。

 

給与所得控除後の金額が620,200円から10円ずつ減額されていき、2,349,900円で最低限度の9,990円になり2,350,000円になった時点で受給停止になります。

子供数 全額貰える所得 カットされる範囲 停止になる所得額
1人 57万未満 57万から230万 230万以上
2人 95万未満 95万から268万 268万以上
3人 133万未満 133万から306万 306万以上

 

では支給決定額の計算式ですが、ちょっと複雑で2人目や3人目はまた違います。

支給額(1人目)=42,320円-(所得額-全部支給の所得額【表で1人なら57万】)×0.0186879

そこで自分の所得額が解れば簡単に計算できるところがこのサイトがおすすめです。

⇒ 児童扶養手当支給額シミュレーションサイト

ここで去年の所得額を入力して計算してみてください。所得額が不明なら少し曖昧になりますが毎月の手取額✕12ヶ月分で計算してください。


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実家暮らしの時の手当はどうなる?

シングルマザー手当実家暮らし

もしシングルマザーになっても、実家に住むことができる場合は安心できますよね。でも実家に住んだ場合児童扶養手当はどうなるのでしょうか?

結果は実家暮らしだと貰える場合と貰えなくなる場合のどちらかになります。また状況によっては増える場合も。

貰えないケースは実家の誰か1人でも、児童扶養手当の所得上限を超えていたらダメ。
貰えるケースは誰も所得上限を超えていないならOK。

実家暮らしの児童扶養手当の判断は、実家に住んでいて働いている人の所得を合計して判断するのではなくて、実家にいる1人1人の所得をみて1人でも超えている時は貰えないんですね。住民票が別でもだめなんです。

でも逆に合算ではないので、貰える確率が増えるってことですよ。まだ父親がバリバリに働いている時は厳しいですが。

 

ということは両親が年金暮らしだと貰える可能性が高まります。ただ聞く話によると役所によって実家暮らしでもOKが出る場合もあるようなので、実家で暮らす予定を立てている人は、一度お住いの近くの役所で聞いてみるといいかなと思います。

目安は実家の誰か1人でも26万円位の給与がある人がいればちょっと厳しいかな・・と思います。(控除によって違うので目安でしかありませんが)

 

しかしあなたの給与が25万くらいで元々貰える金額が少なくても、両親が仕事をしておらず実家暮らしをする場合は、両親を養うという控除が適用されると、控除額が増えるので逆に手当額が増えるときがありますよ。

 

実家暮らしだと児童扶養手当は貰いにくくなりますが、その分精神面や生活面でも安心できる場合が多いので、どちらを取るか良い方を考えてみてくださいね。

安定するまでは多少児童扶養手当が減っても、貰えなくても、安心して仕事を探すことも出来ますし、子供も小さい内は誰かがいると一人にならずに済みますからいい面も沢山あります。

 

お金も大事ですが、今一番だいじなことは何か?を考えて、実家暮らしができる人は恵まれた環境だと思いますので、いつまでにどうにかして一人でやって行こう!など目標をたててください。

まとめ

児童扶養手当はシングルマザーにはありがたい手当で、15歳まで貰える児童手当も含めると月に6,7万くらい手当があることになります。でもこの手当をあてにするのはやめた方がいいですよ。

ちょうど大学などに進学する18歳でシングルマザーが貰える手当は全て終わってしまいます。その間にどれだけ収入を増やし、貯金をしていくか。これって凄く大事な計画です。

子どもが大きくなるまでに手当と収入のバランスを考えつつ、仕事の収入が増えそうにないなら貯金は必要だし、収入が上がるなら手当を気にせず仕事を頑張るのも手です。

シングルマザーは手当が優遇されているぶん、アテにしてしまう部分もありますがなるべくは将来のために残しておくことをおすすめします。子どもが大きくなるにつれて貯金のありがたさが身にしみて解るときが来ますから。